2010年8月6日金曜日

金利と景気の関係

為替のニュースを読んでいると金利と国債の話がよく出てきますが、分かりにくいのでまとめておきます。

金利と債権の関係は下記になりますが、

金利が上がる→企業収益・株価・債権は
金利が下がる→企業収益・株価・債権は↑  

基本的に金利が上がれば、資金供給量が抑えられ、株価や債権は下降します。
逆に金利を下げれば、資金供給量が増え、株価や、債権相場も上昇します。

金利が上がれば債権が上がるという関係性が理解しにくいですが、一般論としてそうなるものとします。

現在各国とも景気が悪いので金利を下げて、株価などを上げようとしています。

各国の政策金利(外為ドットコムより抜粋)


日本と米国の金利差は狭まり、米国10年物国債の利回りは2.9程度ほどになっています。

以下、ザイFXでの吉田さんのコラムからですが、

基本的に日本の金利より米国の金利が低くなれば円での運用が多くなります。
円の需要が増えれば円高ドル安になるはずで、現状では(急激ではないものの)円高傾向が続く可能性があります。
また米国の金利が上がらない限り、更なる円安は難しいはずです。

ただし、現在の米国の利回りは下がりすぎの水準になっていて、株価も上昇に転じてきているので
利下げは最終局面に来ているのではないかということです。

また米国債の10年ものと2年もの利率差(イールドカーブ)も2%程度なので、
この水準であれば2番底のような株価の暴落は起こらないのではないかということです。

短期国債の利回りが低く、長期国債の利回りも低いということは、
現在の景気が悪く、将来の景気も悪いと見込んでいることになります。

一番危険なのは、現在の景気がよく、将来が悪いとなったときで、(イールドカーブはフラット)
景気不透明感から大幅な株価下落が考えられます。

10年


2年


(理解できる範囲で書いています。)