2010年8月24日火曜日

米 銀行

8月23日(ブルームバーグ):カンザスシティー連銀のホーニグ総裁は、金融規制改革法が成立した後でも米大手銀行は政府による暗黙のセーフティネット(安全網)を享受しており、資本コストが地方銀行に比べて低いと指摘した。

ホーニグ総裁は「市場が大手銀行は大き過ぎてつぶせないと考えたため、大手銀はより大きなレバレッジと常に低い資本・債務コストで事業を運営するという優 位性を得た」と指摘。「大き過ぎてつぶせない地位の優位性は金融危機の際にあらためて強調された。米連邦預金保険公社(FDIC)は当時、企業が預金を中 小銀行から大手銀行へ移管させるとの懸念から、利子のつかない当座預金に対し無制限の保護を認めた」と続けた。

オバマ米大統領は7月、金融規制改革法案に署名。米連邦準備制度理事会(FRB)による「金融安定性にリスクをもたらす恐れのある」金融機関およびノンバンクへの監督などの権限強化が盛り込まれている。さらに消費者保護機関も創設される。