緑の部分は個人に的に気になる箇所
8月10日(ブルームバーグ):英政府が金融システムに対する大なたを振るって、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)やバークレイズのような銀行を分割するのに適した時期はいつだろう。
銀行が破たんの淵に瀕(ひん)していて、分割が息の根を止めてしまう恐れがある時は好機でない。逆に何十億ポンドもの利益を上げている好調期も、銀行の力が強過ぎてだめだろう。
実は、熱過ぎもせず冷た過ぎもしない「ゴルディロックス」な瞬間は今だ。英国の銀行システムは急速に回復しつつある。今なら思い切った外科手術に十分に耐えられそうだ。2、3年のうちには高慢な自信とともに政治家に対する力もすっかり取り戻しているだろう。
英国は同国の巨大金融機関をリテール(小口金融)銀行と投資銀行に分割する計画を推し進めるべきだ。早期に行動しないと、機会は永久に失われてしまうだろう。